整骨院・治療院の融資・資金調達に強い大阪の税理士事務所

ユナイテッド・ロイヤーズ税務会計事務所

代表税理士の鳴海です。

 

今回は、前回に引続き「治療院の経営計画」についてです。

 

前回は、例え１人治療院であったとしても経営計画は作った方が良いというお話をしました。

 

今回は具体的な経営計画の作り方について書いていきたいと思います。

 

経営計画はどうやってつくるの？

 

それでは具体的にどうやって経営計画書をつくるのかということをお話しします。

 

経営計画書に決まったフォーマットはありません。

 

ここでは「創業期」のケースで有効な経営計画書について、

弊社独自の手順をご紹介いたします。

 

 

決めていく手順は次のとおりです。

 

①経営理念を考える

②経営目標を考える

③将来ビジョンを考える

④経営戦略を考える

⑤経営戦術を考える

⑥協力者を整える

 

 

経営理念について

 

要するに自分は「誰に何がしたいのか？」です。

 

経営理念は、あなたの治療院の「存在意義」に直結する大事な要素ですので、

じっくりと考えてみてください。

 

 

経営目標について

 

経営理念が決まれば、今度はそれを掲げ続けるためには、

自分は「どうあるべきなのか？」を考えなければなりません。

 

例えば経営理念が

 

「すべては患者様の笑顔のために」

 

であるとすると、

 

「患者様に笑顔になって頂く」ためには、

 

受付・問診時の対応から施術中のコミュニケーション、

 

その後の対応に至るあらゆる場面で工夫が必要ですよね？

 

それを一つ一つ考え、実行することを宣言することです。

 

将来ビジョンについて

 

そして将来ビジョン。

 

今度は３年後とか５年後には

 

自分は「どうなっていたいのか？」

 

を具体的に数字に落とし込みます。

 

例えば、５年後に「売上を１億円」にする！」とかです。

 

そして、１億円の売上を確保するためには、

 

・単価はいくらに設定するか？

・患者数は何人必要なのか？

・リピート率はどれくらい必要か？

・スタッフは何人必要か？

・ベッド数は？施術者は何人？・・・・・

 

といったように、

そのビジョンを達成させるためには

 

・何が必要？

・いくらかかる？

 

について思考を掘り下げていきます。

 

おそらく、この工程で将来ビジョンを達成させるためには

 

「いかにやることが多いか」

 

ということに気付けるハズです。

 

 

それと同時に、今やるべきことがかなり明確になります。

 

 

経営戦略について

 

将来ビジョンを実現させるためには、「どういう戦略で行くのか？」です。

 

具体的には、将来ビジョンで明確になった要素、

 

つまり、売上１億円を達成させるために必要な

 

・単価

・患者数

・リピート率

・人材配置計画

・人材採用計画

 

などを現実にするためには、「どういう工夫」が必要かについて思考を掘り下げる作業です。

 

そして、将来ビジョンである５年後に売上１億円を達成させるためのプロセスについても、すべて数字に落とし込んでいきます。

 

具体的には、

 

平成２７年度は売上○○円、人件費○○円、諸経費○○円、税金○○円、繰越利益○○円

平成２８年度は～

平成２８年度は～

・・・

といった具合です。

 

これでかなり将来ビジョンが現実的になってきます。

 

経営戦術について

 

次はいよいよ経営戦術です。

 

要するに経営戦略をカタチにするには「どのような手段を使うのか？」です。

 

ここでは、

 

・ポジショニング

・サービスの内容

・ビジネスモデル

・キャッチコピー

・肩書き

 

などを決めていく作業になります。

 

ここまでくると、ある程度自動的にモノゴトが決まっていきます。

 

例えば、単価１人２万円・患者数１日１８人が必要なのだから・・・

↓

富裕層が多い地域での出店

↓

１日１８人の来院を確保するには日中に来店できる女性を顧客にすべき

↓

だったら診療メニューも女性向けの小顔矯正や骨盤矯正

↓

だったら店舗づくりも女性目線で

↓

だったら子供と一緒に来院してもらえるスペースも必要

↓

キャッチコピーは女性目線で・・・

↓

それらをホームページで・・・・

 

といった感じです。

 

 

協力者について

 

あなたの経営計画を実行する上で、どうしても外部の協力が必要なときがあります。

 

例えば、交通事故患者の事故処理（損害賠償請求）について相談できる弁護士とか、

 

事業計画を遂行していく上でのお金の相談が出来る税理士とか、

 

人材採用計画に密接にかかわる社会保険労務士などがそうです。

 

こういった協力者が周りにいないときには新たに開拓する必要があるし、

 

すでに人脈があるのなら一度経営計画を見てもらいましょう。

 

きっと、あなたの心強い協力者になってくれるハズです。

 

整骨院・治療院に強い大阪の税理士事務所

http://united-lawyers-tax.com/splp/chiryoin/